彼の笑顔に出逢いたい
「…嘘だよ。困った時は電話していいから…」
「…え……」
いつもみたいにぶっきらぼうな言い方なのに、その言葉がストンと胸に響いてしまった。
体中が心臓になったみたいに熱くなる。
彼の腰に回した腕からも、彼に私のドキドキが伝わってしまっている気がして余計に鼓動が速まる。
どの道をどんな風に走って寮まで戻って来たのか全く覚えていなかった。
彼の後ろ姿以外、私の目は何も映してはいなかったから。
「良かった…無事に帰ってきて。」
寮に戻ると、玄関でめぐが出迎えてくれた。
「心配かけて、ゴメンね。」
「本当だよ…。電話にも出ないから、事故にでもあったんじゃないかって心配したんだからね。片桐先輩に聞いて結城さんにまで電話しちゃった。バイト先も同じだし何か分かるかと思ったんだけど、まさか迷子になってるとはね。」
「はは…。めぐと結城さんのおかげで無事に帰ってこれました。本当にありがとう。」
「バイトでも疲れてるでしょ。今日はもうゆっくり休んで。また明日ね、おやすみ。」
「うん…おやすみなさい。」
「…え……」
いつもみたいにぶっきらぼうな言い方なのに、その言葉がストンと胸に響いてしまった。
体中が心臓になったみたいに熱くなる。
彼の腰に回した腕からも、彼に私のドキドキが伝わってしまっている気がして余計に鼓動が速まる。
どの道をどんな風に走って寮まで戻って来たのか全く覚えていなかった。
彼の後ろ姿以外、私の目は何も映してはいなかったから。
「良かった…無事に帰ってきて。」
寮に戻ると、玄関でめぐが出迎えてくれた。
「心配かけて、ゴメンね。」
「本当だよ…。電話にも出ないから、事故にでもあったんじゃないかって心配したんだからね。片桐先輩に聞いて結城さんにまで電話しちゃった。バイト先も同じだし何か分かるかと思ったんだけど、まさか迷子になってるとはね。」
「はは…。めぐと結城さんのおかげで無事に帰ってこれました。本当にありがとう。」
「バイトでも疲れてるでしょ。今日はもうゆっくり休んで。また明日ね、おやすみ。」
「うん…おやすみなさい。」