唯少女論
唯少女論 第3話 「この瞬間を忘れない」
 夏の空気。



「……ごめん。唯理さん」



雲一つない朝の空。



「——私ね。夏休みが終わったら、東京の学校に転校するの」



今日はきっと今までで一番楽しい日になる。



「……だったら、今度はアタシのワガママに付き合ってよ」



アタシのワガママを彼女は受け入れてくれるだろうか。
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