繋がる〜月の石の奇跡〜
十章
次の日の朝、井上は一睡も出来ずにベットに横になっていた。

井上は大谷に言われた言葉や、これまでのえみとの出来事を考えていた。


『どうしてあいつは、本当のことを隠してたんだ‥』

色々なことを考えているうちに、井上の中にある疑問が生まれていた。

井上は目をつぶって、自分の気持ちに向き合う。

『光輝‥俺って酷いやつかな‥でも、やっぱり真田さんのことが好きなんだ‥誰にも‥お前にも負けないくらい‥。』

井上は深呼吸をして目を開いた。

そして、意を決した表情でベットから起き上がり、部屋から出て行った。
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