繋がる〜月の石の奇跡〜
ドアが閉まる音がした瞬間、えみは体全体の力が抜けて、その場にパタッと座り込む。
「はぁ。なんだろう。あの人、不思議な人。それになんか。。」
目の奥に再び写る光輝の顔を必死に取り払おうとした。

「似てなんかいないよね。」
納得させるように呟いた。

井上を待っている間、えみは冷めてしまった味噌汁を火に通して温める。

少し経つと、ドアのチャイムが鳴った。

えみは急いで玄関に向かってドアを開ける。
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