繋がる〜月の石の奇跡〜
学校に着くと、正門のところにあずさが立っていた。
えみに気がつくと、あずさは満面の笑みを浮かべて手を振る。
それと同時に、えみの隣にいる大谷の姿に驚いた表情を見せた。
「えみ、おはよ!」
大谷の方を気にしながら話しをかける。
その様子に気がついた大谷は、
「じゃぁ、僕先に行くね。」
二人にニコッと笑いかけてから大谷はその場から立ち去った。
あずさは大谷がの姿が見えなくなると、えみの腕をギュッと掴み興奮した様子で話し始めた。
「ちょっと!えみ!大谷さんと知り合いなの?」
あずさの顔がぐいっとえみに近づく。
「えっと。家がご近所で。来る途中に偶然会っただけだよ。」
あずさの問いかけに、えみはまるで弁解するかのように答える。
「そうなんだー。でも大谷さんってカッコイイよねー。頭も良くて優しそうだし。何よりあの笑顔見た?もう爽やかすぎ!」
あずさの目はキラキラと輝いている。
「あずはなんで知ってるの?」
キラキラが止まらないあずさに聞いてみる。
「えみ、何とぼけたこと言ってんの?大谷さんといえば、去年の学祭の男子ミスコンで優勝したイケメン医学生だよ?」
すかさずあずさが突っ込む。
「私、去年の学祭参加しなかったから。」
あずさの方を向いて、そっけなくえみが答える。
「そうだったね。でもそれにしてもあれだけのオーラがあれば誰でもチェックするでしょ。」
あずさの勢いは止まらない。
『あずって面食いだったけ?』
えみはそんなことを思っていた。
「まぁ、もしも井上くんがエントリーしてたら井上くんが優勝だっただろうけどね〜。」
井上という名前に、えみはドキッとした。
「井上くんも人気あるんだね。」
少し下を向いてえみが返答する。
「彼は別格でしょ〜。愛想はないけどとにかくカッコイイもん。」
あずさの話しは止まらない。
「そういえば、井上くんと大倉さんだっけ、付き合うことにしたみたいだよ。」
なぜかえみの口からぽろっとそんな言葉が出た。
すると、
「え?それ何情報?知らなかったんだけど!」
あずさが興味津々に聞いてくる。
「えっと。聞いたわけじゃないんだけど、、」
えみは少し言葉を濁す。
そして、大倉さんが井上くんにキスしていた瞬間のことを思い出す。
顔を少し赤らめながら、そのことをあずさに話す。
「二人がキスしてたーーー??」
あずさが大声で叫ぶ。
静かにしてというジェスチャーをしながらえみは周りの目を気にする。
「時間の問題だとは思ってたけど。でも人前でそんなイチャイチャするなんて意外だわ。」
少し不満げにあずさ言った。
えみは、あの日のことを思い出す。
『あのとき、井上くんは目を冷ましたのかな。』
もしかしたら、大倉が勝手にキスしただけなのかもしれない。
そんなことがえみの頭をよぎった。
それはまるで、二人が付き合っていることを否定するための理由を探しているようだった。
『何考えてるんだろ。私には関係ないじゃん。』
えみに気がつくと、あずさは満面の笑みを浮かべて手を振る。
それと同時に、えみの隣にいる大谷の姿に驚いた表情を見せた。
「えみ、おはよ!」
大谷の方を気にしながら話しをかける。
その様子に気がついた大谷は、
「じゃぁ、僕先に行くね。」
二人にニコッと笑いかけてから大谷はその場から立ち去った。
あずさは大谷がの姿が見えなくなると、えみの腕をギュッと掴み興奮した様子で話し始めた。
「ちょっと!えみ!大谷さんと知り合いなの?」
あずさの顔がぐいっとえみに近づく。
「えっと。家がご近所で。来る途中に偶然会っただけだよ。」
あずさの問いかけに、えみはまるで弁解するかのように答える。
「そうなんだー。でも大谷さんってカッコイイよねー。頭も良くて優しそうだし。何よりあの笑顔見た?もう爽やかすぎ!」
あずさの目はキラキラと輝いている。
「あずはなんで知ってるの?」
キラキラが止まらないあずさに聞いてみる。
「えみ、何とぼけたこと言ってんの?大谷さんといえば、去年の学祭の男子ミスコンで優勝したイケメン医学生だよ?」
すかさずあずさが突っ込む。
「私、去年の学祭参加しなかったから。」
あずさの方を向いて、そっけなくえみが答える。
「そうだったね。でもそれにしてもあれだけのオーラがあれば誰でもチェックするでしょ。」
あずさの勢いは止まらない。
『あずって面食いだったけ?』
えみはそんなことを思っていた。
「まぁ、もしも井上くんがエントリーしてたら井上くんが優勝だっただろうけどね〜。」
井上という名前に、えみはドキッとした。
「井上くんも人気あるんだね。」
少し下を向いてえみが返答する。
「彼は別格でしょ〜。愛想はないけどとにかくカッコイイもん。」
あずさの話しは止まらない。
「そういえば、井上くんと大倉さんだっけ、付き合うことにしたみたいだよ。」
なぜかえみの口からぽろっとそんな言葉が出た。
すると、
「え?それ何情報?知らなかったんだけど!」
あずさが興味津々に聞いてくる。
「えっと。聞いたわけじゃないんだけど、、」
えみは少し言葉を濁す。
そして、大倉さんが井上くんにキスしていた瞬間のことを思い出す。
顔を少し赤らめながら、そのことをあずさに話す。
「二人がキスしてたーーー??」
あずさが大声で叫ぶ。
静かにしてというジェスチャーをしながらえみは周りの目を気にする。
「時間の問題だとは思ってたけど。でも人前でそんなイチャイチャするなんて意外だわ。」
少し不満げにあずさ言った。
えみは、あの日のことを思い出す。
『あのとき、井上くんは目を冷ましたのかな。』
もしかしたら、大倉が勝手にキスしただけなのかもしれない。
そんなことがえみの頭をよぎった。
それはまるで、二人が付き合っていることを否定するための理由を探しているようだった。
『何考えてるんだろ。私には関係ないじゃん。』