繋がる〜月の石の奇跡〜
二人は昼食と夕食の大体の下準備を終えた。
「ねえ!体育館に練習見に行かない?」
あずさが提案する。
「うん。そうだね。」
ノリノリなあずさとは裏腹にどことなく緊張した様子でえみが答えた。
えみの心臓はドキドキ鳴り始める。
『井上くんのことを思うだけで、こんなに胸が苦しくなるなんて。私どうしちゃったんだろう。』
えみとあずさは体育館の方へ向かい、入り口から中をこっそり覗く。
「やってる、やってる!きゃー!」
あずさのテンションは相変わらず高い。
「せっかくだから上で見学しようよ!」
あずさは、靴を脱いでギャラリーへ向かおうとする。
「え。ちょっとあず!」
小声であずを引き止めようとするが、あずさは勢いよく飛び出していった。
「もー!」
仕方なくえみもあずの後ろに続く。
男子サークルのメンバーは5対5の試合形式の練習を始めるところだった。
『井上くん。』
えみは井上の姿を真っ先に見つける。
そして、すぐ後に大谷のことも目に入る。
『井上くんと大谷さんは別のチームか。』
二人のプレイをじっと見つめる。
「やっばー!井上くんと大谷さんがダントツで上手いしカッコイイねー!」
シュートが決まるたびにあずがキャッキャっと騒ぐ。
えみは井上の姿を目で追い続けた。
「ねえ!体育館に練習見に行かない?」
あずさが提案する。
「うん。そうだね。」
ノリノリなあずさとは裏腹にどことなく緊張した様子でえみが答えた。
えみの心臓はドキドキ鳴り始める。
『井上くんのことを思うだけで、こんなに胸が苦しくなるなんて。私どうしちゃったんだろう。』
えみとあずさは体育館の方へ向かい、入り口から中をこっそり覗く。
「やってる、やってる!きゃー!」
あずさのテンションは相変わらず高い。
「せっかくだから上で見学しようよ!」
あずさは、靴を脱いでギャラリーへ向かおうとする。
「え。ちょっとあず!」
小声であずを引き止めようとするが、あずさは勢いよく飛び出していった。
「もー!」
仕方なくえみもあずの後ろに続く。
男子サークルのメンバーは5対5の試合形式の練習を始めるところだった。
『井上くん。』
えみは井上の姿を真っ先に見つける。
そして、すぐ後に大谷のことも目に入る。
『井上くんと大谷さんは別のチームか。』
二人のプレイをじっと見つめる。
「やっばー!井上くんと大谷さんがダントツで上手いしカッコイイねー!」
シュートが決まるたびにあずがキャッキャっと騒ぐ。
えみは井上の姿を目で追い続けた。