繋がる〜月の石の奇跡〜
えみはペットボトルの水を片手に、複雑な心境のまま部屋へ戻った。

「えみ!遅いよ!もう待ち合わせの時間だよ?」

あずさは待ちきれない様子でえみに言う。

「ごめん。」

えみは元気無さげに言った。

「えみ?大丈夫?」

その様子に気付いてあずさが聞いた。

「え?うん、大丈夫。」
えみは、あずさの方を向いて笑顔を見せる。

「本当に?」

あずさはそれでも心配そうにしている。


えみは曇った気持ちのまま待ち合わせの場所へと向かった。
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