繋がる〜月の石の奇跡〜
「光輝?」

それは、予想もしていなかった元彼のペンダントだった。

そのペンダントは、えみと光輝が付き合って一年目の記念にお揃いで買ったムーンストーンとお互いのイニシャルが付いたアクセサリーだった。

「光輝がこの近くにいる?」

えみの頭は真っ白になる。


「ご、ごめん。あの、私、、」

えみは動揺のあまり、井上の前から立ち去った。


井上は、呆然とその場に立ち尽くす。

「光輝って、、うそだろう。」
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