繋がる〜月の石の奇跡〜
えみは、井上の部屋の前まできて、深く息を吸い込んで心を落ち着かせる。
『よし。』
緊張から震えている手を感じながらチャイムを押す。
チャイムを鳴らしてから、数分経っても井上が出て来る様子はない。
えみは、もう一度チャイムを押す。
それでもやっぱり井上が出て来る様子はない。
3回目のチャイムを鳴らそうとした瞬間、えみの電話が鳴った。
「もしもし!?」
慌ててカバンから電話を取り出し、電話に出る。
「もしもし、えみ?」
電話からはあずさの声が聞こえてきた。
「あず・・。」
あずさの声を聞いて、えみは泣きそうな気持ちになる。
「えみ、井上くんに会えた?」
あずさは、優しくえみに尋ねる。
「ううん、井上くん、部屋から出てこないの。」
「やっぱり。あのね、さっき海岸に行く入り口の階段のところで井上くんっぽい人見かけたの。もしかしたら、海岸にいるのかもしれないと思って。」
あずさは、落ちついた口調でゆっくりと話す。
「海岸・・。ありがとう、あず。私、海岸に行ってみる!」
えみは、荷物を掴んで海岸の方へ走り出す。
『よし。』
緊張から震えている手を感じながらチャイムを押す。
チャイムを鳴らしてから、数分経っても井上が出て来る様子はない。
えみは、もう一度チャイムを押す。
それでもやっぱり井上が出て来る様子はない。
3回目のチャイムを鳴らそうとした瞬間、えみの電話が鳴った。
「もしもし!?」
慌ててカバンから電話を取り出し、電話に出る。
「もしもし、えみ?」
電話からはあずさの声が聞こえてきた。
「あず・・。」
あずさの声を聞いて、えみは泣きそうな気持ちになる。
「えみ、井上くんに会えた?」
あずさは、優しくえみに尋ねる。
「ううん、井上くん、部屋から出てこないの。」
「やっぱり。あのね、さっき海岸に行く入り口の階段のところで井上くんっぽい人見かけたの。もしかしたら、海岸にいるのかもしれないと思って。」
あずさは、落ちついた口調でゆっくりと話す。
「海岸・・。ありがとう、あず。私、海岸に行ってみる!」
えみは、荷物を掴んで海岸の方へ走り出す。