打ち上げ花火、君の隣で涙する
珍しく名前で呼ばれたことにドキドキ

した。こんな風に渚と話すのが初めて

で胸のドキドキが収まらない。

「何…?」

渚は私をまっすぐに見た。

「俺、好きなんだ…………

その時、夜空に大きな音とともに花火

が上がった。

しかし私には、渚の言葉の続きがはっ

きりと聞こえた。
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