打ち上げ花火、君の隣で涙する
そう思うと、邪魔者はこの私だと理解

した。涙を拭き、私は渚に何も言わず

にもと来た道を引き返した。次渚のこ

とを見たら、胸の張り裂けそうなこの

想いを伝えてしまうから。渚は、こん

なこと言ったら菜乃花と付き合うのに

気を使うに決まってる。私はたとえ君

の傍にいられなくてもただ君の無邪気

な笑顔を見ていたいんだ。
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