The Guardian Legend
「玲音はともかくなぜあの二人に3年生レベルのミッションをやらせるのですか?」
校長は蓄えた白髭を手入れしながら答える。
「ランドスタ王国にはあやつがおる。あやつと会うことで世界観が変わると思うぞ」
「あの人に会わせて大丈夫なのですか?彼は危険な人物ですよ」
不安を募らせる石田をよそに校長は至って冷静だ。
「賭けてみたいのだよ。彼らの力を…」
石田にはわからなかった。校長の考えが。校長室を後にし、彼ら3人組の資料に目を通した。
(確かに彼らは他の生徒とは違う。彼らの守護獣が物語っている。特に結城玲音…彼は危険といっても言い)
石田も恐れるランドスタ王国のとある人物と玲音。
その二人に輝希が関わることはあまりにも危険だと感じていた。
この世界には鬼神朱羅が残したとされるこんな言葉がある。
悪魔と人間が深く関わること…
それは自らの身を滅びへと導くだろう。