The Guardian Legend
挑発的な言葉をかけ、来い…と手招きをする。
これにのらないわけがない人がいた。
「いくぞ!オラァァー!」
彼女は、気合いの雄叫びをあげ、剣を振りかざし突進していく。
それを見た隆志は止められずに立ち尽くしていた。
どうせ止めても無駄だろうという諦めもある。万一を考え、弓矢を構え、援護魔法もスタンバイする。
ガキーンと響いた金属同士のぶつかり合う音…
輝希の剣はデュアルの鎧で覆われた右腕に止められ押し返せない。
「ちっ…」
「お前に対して剣を抜くまでもないか」
玉座から微動だにせず、輝希の剣を払い退けた。
「その玉座…破壊してやるよ!」