The Guardian Legend
間合いに入るため距離を一気に詰め、すかさず剣を横に振った。
キーンという音が部屋に響いた。
それは床に刺したあの大剣を輝希の剣とぶつからせた。
巨大な剣は輝希から見て大き過ぎる壁となっていた。
「この剣がある限り貴様はおれに触れることは不可能だ」
「じゃあ…これならどうだぁ!」
右手の5本指に小さな炎が灯り、デュアルに向かって投げつけると5つの火球となり、デュアルを襲う。
デュアルは大剣を床から引き抜き勢いよくジャンプをした。
「逃がさねぇ」
火球はデュアルを追い続ける。着地したところに狙いを定めるが、大剣を横に振り、その風圧だけで火球は消されてしまった。
あんな大剣を振りかざせば普通の剣に比べて時間がかかる。
その隙を今度は逃さない。
足の速さを活かし再び間をつめた。
「フッ…」
兜に隠れた顔から余裕の笑みなのか、白い歯が溢れた。
デュアルは、右手を床に着き、力を込めた。
床から地響きが轟くと同時に床が崩れ落ちた。
「うあぁー!」