The Guardian Legend
被っていた白銀の兜を取り、素顔を見せた。
セミロングの茶髪と金髪混じりの髪がサラッと流れ、かなりのイケメンだ。彼の赤くて大きな瞳に見つめられる。
「兜被ってると視界は暗くて狭くてよくわからなかったが、輝希って言ったな?…かわいいな」
「へっ?」
目が点になりどう反応していいのかわからない。
隆志は、クスクスと輝希の顔を見ながら表情を和らげる。
「ミッションについてだがレイブル王国主催の大会、第20回パートナーマッチが開かれる。それは二人一組で出場しなければならない。お前の狙う優勝賞品は、おれも欲しい」
「えっ?そうなの!」
「優勝賞品は魔界の守護神凌雅(リョウガ)が使っていた剣の欠片の一部だからな」
一瞬自分の耳を疑った。
なぜ剣の欠片の一部が優勝賞品なのか…
でもあえて聞かなかった。優勝賞品を取ることが先決なのだから
「各国の強者がそれ狙いで参加してくるだろう。まぁお前の実力ならいけると思う」
デュアルは、すっと手を差し伸べ、小さく頷いた。彼なりのよろしくというコンタクトだ。
「あぁ、よろしく」
互いにがっちりと握手を交わした。