The Guardian Legend


 受付を済ませ、トーナメントの組み合わせ発表があるまで観客席で待つことにした。

 「あっ、隆志とミラナだ」

 隆志の隣りにいる女性は、デュアルの側近で治癒術士のミラナだ。

 輝希とデュアルが特訓中に、隆志はミラナにいろいろと治癒魔法について教えてもらっていた。

 「デュアル様、怪我をなさいましたら私にお申し付け下さいませ」

 デュアルの側近らしく振る舞うミラナ。丁寧な口調でデュアルに声をかける。

 「相変わらずだな。そんなにおれがひ弱に見えるか?」

 「いっいえ、決してそういうわけでは…」

 ミラナは顔を赤くしモジモジしながらデュアルから目をそらす。
 「隆志、治癒術は上達した?」

 「あなたに万が一のことがあったらお披露目しますよ」

 輝希にさわやかな笑顔をおくる隆志。


 するとアナウンスが流れる。

 「トーナメントの組み合わせを発表します。スクリーンをご覧ください」

皆が一斉にスクリーンを見つめる。


16組がエントリーし、輝希たちのランドスタ王国の初戦の相手は、




 プリアラモンド王国だ。



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