The Guardian Legend
「どうした?行くぞ」
大きな背中の後を追い、選手専用ゲートへとたどり着いた。
「ランドスタ王国代表のデュアル王子と真田輝希さんでよろしかったでしょうか?」
係員からチェックを受け、ルールの最終確認をする。
「まずはこの腕輪を両手首、両足首につけてください」
見た目は普通の銀色の腕輪を渡され、装着する。
「闘技場にはあなた方の身代わり人形がいます。その人形にはあなた方の腕輪と同じところに風船が付いています。
風船を割られますとその箇所はマヒし使うことはできません。
勝敗はどちらかの人形の風船が全て割られるか、ギブアップすることです。
質問ございますでしょうか?」
「あの…1つだけ。そのマヒした部分って絶対動かないのですか?」
「どんな強靭な肉体をもっている方でもマヒした箇所は絶対に動きません」
「わかりました…」
絶対に動かないと強調され、少し恐くなって顔がひきつった。
「デュアル王子、質問ございますでしょうか?」
「ない。早く試合を始めろ」
兜で声が籠っているせいのか、不機嫌そうな感じだ。
「では準備が出来ましたようなので始めさせていただきます。ご武運を」