The Guardian Legend
「ミラナ!急いで!」
観客席の階段を急いでかけ上がる隆志とミラナ。
闘技場に目を向けるとそこにはルキノとルミナが動けなくなっており、風船は全て割られていた。
「デュアルと輝希は!?」
倒れ込んだルキノとルミナに背を向け、闘技場を後にした二人がいた。
「試合…終わったの?」
観客たちは歓声をあげるものもいれば、ざわめくものもいた。
「あの人間の女の技はなんだ?」
(輝希のこと?何したんだ?)
スクリーンを見ると試合のリプレイが映っていた。
そこには輝希だけがルキノとルミナの相手をし、デュアルは自分の人形の前で胡座をかいていた。
経過して1分、デュアルが輝希を呼び、退かせる。何やら合図を送ると、輝希の剣から模様が浮かんだ。
「あの模様はランドスタ王国の紋章!?」
ミラナは、輝希の剣に釘付けとなる。
「行くぜっ!」
紋章の剣を手に、ルキノとルミナに向かって走り出した。
「させはしません!花鳥風月!」
花びらを纏い、2mを超え、月の様な輝きを放つ鳥が2羽も立ちはだかる。
ルキノとルミナの守護獣である花鳥風月だ。
2羽が連携して成り立つ守護獣だ。