The Guardian Legend

 ミラナの言っていることは、ほぼ当たっている。

 デュアルは、やる気を出すまでは、自分の殻に閉じこもっている。

 そのエンジンが温まるのは、遅いことが多く、マイペースなのだ。
今やっとエンジンが温まった。


 闘技場の扉を開け、闘技台の階段を登る。
 正面にはリドラ王国の選手。審判長のユクドルが両選手を手招きし、近寄らせる。

 「お久しぶりです。デュアル王子。体調はいかがでしょうか?」

 「相変わらず戯言は達者だな。ヒューズ」

ヒューズと言われる男。
 青鱗の鎧に、ノコギリのような剣。挑発的な目に、逆立てたオレンジ色の髪。

 そのヒューズの隣りにいるパートナーの男。

 黒鱗の鎧に、デュアルと同じくらい背の長さの槍を左手で持ち、先端の刃は空へと向いている。ヒューズとは対照的に派手ではなく、黒髪で前髪が長く、その髪で目を隠している。

 「それに貴様がガナイと組むとはな」

 その男はガナイと呼ばれ、デュアルに挨拶を済ませるとスタスタと戦闘位置に着く。


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