The Guardian Legend
挑発合戦が少し静まったと思えば、次は本題の戦闘へと変わった。
ヒューズとガラナの連携攻撃は止まることを知らない。
耐えて凌ぐだけのデュアルの鎧はいつの間にか傷だらけだった。それほど彼らの武器は、強靭であり頑丈なのだ。
だが、鎧を破壊するまでには至らない。
デュアルも少しの合間を縫っては反撃する。しかし致命傷をなかなか与えられない。相手の鎧も頑丈なのだ。
(さすがはリドラ王国の鎧だ。だがその鱗鎧の弱点はわかっている!)
デュアルは、ヒューズ目掛けてナイフを投げつけた。鱗鎧は、切りつけがダメならば鱗の隙間に刺すまでなのだ。
鎧の下腹部辺りに刺さったが、怯む様子はない。
(なぜだ?確かに当たったはず)
「こんな攻撃が効くと思ったか?」
ナイフを平然と抜き、その鎧の下をまくりあげて見せつけた。すると鎖かたびらを着ていたためナイフが止まったのだ。
「考えたな。まんまとやられたぜ」
「おれはあの頃と違う。デュアルよ、お前を倒し、名声と富を得るっ!」