The Guardian Legend


 ユマリの鉄の爪と輝希の剣が、ぶつかりあう音が響く。

 両者一歩もゆずらない攻防戦だ。



 「玲音、お前はなんでユマリと組んだ?」

 それを横目にデュアルと玲音は何やら話を進めている。

 「おれの勝手だ。どうやら貴様は、おれが何者か知っているようだな?」

 「あの暗殺組織の元メンバーだろ?おれが追っているものをお前は知っている。追っていれば情報は入ってくる」

 「だからなんだ?」

 「話してもらいたいことが山ほどある。とりあえず…互いの剣で語り合おうか」

 デュアル自慢の大剣の先端を玲音に向ける。


 それに大して玲音は…


 「ランドスタ王国王子と闘えるなんて光栄…と、でも言っておこう」

 レイピア2本を静かに握りしめる。

 冷静沈着を漂わすも、心の中は燃えている。



 あの白銀の騎士、デュアル王子と闘えるのだから



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