The Guardian Legend


 大剣を振るって反撃するも、玲音は、あっさりと交わし予想外の素早さでデュアルを翻弄する。

 「そんな重い鎧を着て闘えると思うか?」

 確かにデュアルの鎧と大剣は、かなりの重量だ。玲音のスピードに付いて来れるはずはない。

 「鎧を外せ!さもないと貴様の体が持たないぞ!」

 電撃を帯びたレイピアの猛攻は休むことはない。その攻撃は鎧を通してデュアルに伝わっているはず。



 だが彼は微動だにしない。



 何かを待っているようだ。


 「なぜ反撃しない?」


 「手の内を明かしたくないんでね。お前がまだ組織と関わっているかもしれないし」


 「そうすれば貴様は敗北の道しかないぞ」

 「それは違う。勝負をつけるのは輝希だ」



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