The Guardian Legend


 玲音とユマリの二人が輝希目掛けて襲ってくる。

 このままでは輝希がやられるのも時間の問題。


 輝希はデュアルの意図がわかっていた。



 あの技を使えという合図だ。



 輝希は立ち上がり、剣に全てを集め、精神を統一する。



 「デュアル、わかったよ。だけど後のことは知らないから」

 剣に装着したランドスタ王国のエンブレムが光始めた。それに呼応するように剣から炎が上がる。


 「行くぞ!大地爆炎!」

 左肩に毒を喰らったはずなのに、それを堪えて高々と剣を上げる。そして炎を纏った剣を地面におもいっきり叩きつけた。

 地面が無数に裂け、裂け目から火柱が上がる。


 「バカな!お前に二度も…」

 誰も交わすことなんて出来ない。なぜなら大地爆炎により、宙に浮いた闘技場は崩れ落ち、下へと落下していく。

< 68 / 96 >

この作品をシェア

pagetop