The Guardian Legend
閉幕…そして旅立ち
「優勝はランドスタ王国です!」
司会者が高らかにランドスタ王国の名をスタジアムに響かせた。
お立ち台に上がり歓声に応える二人。
「それでは大会委員長から優勝杯と優勝賞品の授与です」
司会に紹介された大会委員長が二人に歩み寄る。
「あなたはユクドルさん!」
あの審判長が大会委員長だったのだ。
「おめでとう。君たちなら優勝すると信じてたよ」
優勝杯を輝希に、そして魔帝剣の欠片が入った小さな宝箱をデュアルに手渡した。
「君たちが欲しがっていたものだ」
早速、デュアルは魔帝剣の入った宝箱を開け、本物か確認する。
ただの金属片にしか見えない。しかしデュアルが持つと淡い紫色を放った。
「反応してるな」
本物と確信し、そっと宝箱を閉じた。
(さっきまでなんの変鉄もない金属片だったのにデュアルが持ったらすごい寒気が走った。
なんだろ?すごくヤバそうな感じが…)
魔帝剣がいかにすごい物なのか感じてしまった。
強大な闇がこれから渦巻くのだろうかと少し不安を覚えた。