The Guardian Legend
ランドスタ王国では歓迎ムード一色だった。
「お帰りなさいデュアル王子!」
「おめでとう!輝希ちゃん!」
国民から歓声を浴びるもこんなに早く優勝が伝わるものなのだと思っていた。
「ねぇデュアル、なんでみんなは優勝したこと知ってるの?」
「それは試合がテレビ中継されてたからだ。知らなかったのか?」
「えっ!そうなの?」
「そうだ。魔界全土に放映される。これでランドスタ王国の知名度があがった。貿易や産業がやりやすくなる」
魔界でこんなに騒いでおいて人間界で何もなければと願う輝希。
城に着いた時には、すっかり夜だった。歓迎パーティーが始まり怖い顔の兵士や幹部たちは皆楽しそうだ。
その輪からデュアルは外れてベランダにいた。
「デュアル、どうしたの?」
「まぁこういうのは苦手でな…」
シャンパンを飲みながら星を見上げる。
この状態のデュアルは迷いの現れだ。
旅立つべきか否かを…