The Guardian Legend


 「行きなさいよ、デュアル」


 ふと振り向くとユマリ、ミラナ、隆志、そして玲音がいた。


 「お前ら!?なんでいるんだ?」

 「ミラナに招待されたの。それよりデュアル、旅立ちな」

 許嫁のユマリと側近のミラナはデュアルのことを全てお見通しだった。

 「簡単に言うな。おれは一国の王子だ」

 「でも魔帝剣の呪いを解かなくてはあなたの命が…」


 「…」

 考え込むデュアル。すると大臣に連れられて一人の男が現れた。

 「せっっ先生!」

 担任の石田が急遽駆け付けた。

 「優勝おめでとう。ちゃんと見てたぞ。全員ミッション達成だな」

 「おれはミッションを達成していない」

 玲音は小さく呟く。

 「あれ?お前の右ポケットに入ってるのはなんだ?」

 玲音も気付かず右ポケットに手を入れ石田に見せた。

 それは魔帝剣の欠片だった。

 「なんでだ?」

 その仕掛けはユマリのテレポート魔法だった。

 ユマリ自身が元から持っていた欠片をテレポートさせたのだ。

 直ぐに玲音はユマリの仕業だと気付く。




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