The Guardian Legend
「あとデュアルも入れさせるからそれならいいでしょ?」
「確かにデュアルがいれば遣り甲斐はある」
「おい、おれがいつ入ると言った?」
「いいじゃん。入ったら世界の行き来が楽よ」
「それもそうだな…」
皆ユマリの口車にのせられ次第に納得していく。
「おれがSGAに入っても問題ないだろ?」
石田に質問を投げ掛けるデュアル。
「まぁメンバーを集めなくてはいけないから問題はないが…」
「決まりだ。おれはお前たちに付いていく。皆、問題はないな?」
「はい。ありません!」
兵士、幹部は口を揃え、デュアルに敬礼した。
「ってことだ。城のことは大臣、ミラナ、頼むぜ」
兵士の中には涙ぐむ者もいる。それほどデュアルの決断は国にとって大きな進歩であり重要なことだ。
(まさか本当にデュアル王子が輝希たちのチームに入るとは…校長の言葉は正しかった)
こんな短期間のミッションで一国の魔界王子を動かすとは思わなかった。
改めて輝希たちの影響力を思い知った石田だった。