The Guardian Legend


 翌朝、部屋で身支度をする輝希の元へデュアルがやって来た。

 「あっ、デュアル。このエンブレム返すよ」

 小さい掌にのったエンブレムは大きく見えた。

 「お前にあげると言った。大切にしろよ」

 「本当!?ありがとう。大切にするよ」


 エンブレムをもらえたことで輝希の目は輝いている。

 「輝希、ミラナから聞いたんだな。右腕とおれが追っている暗殺組織鬼火のことを?」

 「うん…」



 「なのにおれを仲間にしてもいいのかってことだ」


 「いいに決まってる。旅の中で鬼火の手掛かりを掴めれば一石二鳥じゃん」

 「命の危険にさらされるかもしれないんだぞ!」

 デュアルの怒号が部屋に響く。


 「僕たちが付いているんですから大丈夫ですよ」

 隆志と玲音が部屋を訪れた。

 「確かに命の危険にさらされるかもしれないけど僕たちはそんなに弱くはない。それはデュアルが一番知っているでしょ?」

 「おれが居たんじゃ不安か?」

 隆志の納得せざるを得ない言葉と挑発的な玲音の言葉に、ふと肩の力が抜けた。


 このメンバーとしてやれるとこまでやっていきたいと思えた瞬間だった。


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