The Guardian Legend


 久しぶりにクラスメイトがいる教室へ戻って来た。


 「あっ!お帰り!久しぶりだな」

 授業中にも関わらず大歓声に迎えられる。

 担任の石田も授業を中断し輝希たちを祝福する。

 「SGAに入ったのはみんな知っている。ミッションは校長から聞いたぞ。そんな高度なミッションを受け持つなんておれも嬉しいぞ」


 「ちょっと仲間が増えてるじゃん」


 直ぐにクラスメイトはデュアルに興味を持つ。

 「瞳が赤いってことは悪魔なの?ねぇ名前は?」

 たくさんのクラスメイトに囲まれ戸惑うデュアル。輝希に助けを求める視線を送る。

 「この人はミッションに協力してくれたデュアルだよ」

 「スゲー!何この鎧!」

 「これが魔界の鎧なんだ。やっぱ全然違う」

 「もしかして輝希の彼氏!?かっこいいじゃん」

 どうしようもなく耐えきれなくなったデュアルは、その場から逃げ出した。鎧を着ている彼があんなに早く走れるのかというくらいに…


 「どこ行くのデュアルー」

 輝希が後を追いかけるとクラスメイトも石田も付いてくる。

 「待ってくれ、デュアルさん」

 「おい!まだ授業中だぞ!」

< 87 / 96 >

この作品をシェア

pagetop