会長代行、貴方の心を全部わたしにください
詩乃様のあまりの真剣さが異様で、ただの弟愛ではないと感じ、思わず訊ねていた。
「何が言いたいの?」
「詩乃様は会長代行のことになると、いつも冷静さを失われる気がして……ただ心配なさっているだけではない気がして……会長代行に対して特別な感情をお持ちなのかと?」
詩乃様はハッとしたように目を丸くし、私の肩を掴んだ手を緩めた。
「ええ、そうよ。だから何なの?……ずっと……由樹を見てきたのよ。小さな頃から、ずっと由樹を見守って……由樹だけを見てきたの」
やはり詩乃様はブラコン。会長代行のことが──そう思うと何も言えなかった。
「私の想いは、由樹には伝えられない。由樹を苦しめるから。でも……由樹が無理をしているのをただ黙って見ていたくないの。だから、貴女に……」
「わかりました。会長代行と、スケジュール調整のこと話してみます」
「何が言いたいの?」
「詩乃様は会長代行のことになると、いつも冷静さを失われる気がして……ただ心配なさっているだけではない気がして……会長代行に対して特別な感情をお持ちなのかと?」
詩乃様はハッとしたように目を丸くし、私の肩を掴んだ手を緩めた。
「ええ、そうよ。だから何なの?……ずっと……由樹を見てきたのよ。小さな頃から、ずっと由樹を見守って……由樹だけを見てきたの」
やはり詩乃様はブラコン。会長代行のことが──そう思うと何も言えなかった。
「私の想いは、由樹には伝えられない。由樹を苦しめるから。でも……由樹が無理をしているのをただ黙って見ていたくないの。だから、貴女に……」
「わかりました。会長代行と、スケジュール調整のこと話してみます」