会長代行、貴方の心を全部わたしにください
episode 9ー焚き付けてしまいましたね
「会長代行。パソコン検定受験者リストです」
昼休み後。
パソコン教室、教務課事務員がファイルを差し出した。
「ありがとう。理解力のバラつきはどうなっている?」
「合格ボーダーラインの受講者には、補充授業を受けてもらっています。遅れが著しい受講者には個々に特別補習を行っています」
「なるほど、リストを分けてあるな」
ファイルしたリストのページにひと通り、目を通して「時間を作って、顔を出してみる」と告げた。
「はい、お願いします」
「西村先生と梅川先生はどうですか?」
「頑張っておられますが、検定合格レベルには厳しいようです」
「お2方ともご高齢だから」
「そうですね」
「そもそも検定など、眼中にはないのかもしれない。原稿さえ打てれば良いのだから」
「パソコンを習われる前は、会長代行が先生方の原稿をタイピングされていたんですよね」
昼休み後。
パソコン教室、教務課事務員がファイルを差し出した。
「ありがとう。理解力のバラつきはどうなっている?」
「合格ボーダーラインの受講者には、補充授業を受けてもらっています。遅れが著しい受講者には個々に特別補習を行っています」
「なるほど、リストを分けてあるな」
ファイルしたリストのページにひと通り、目を通して「時間を作って、顔を出してみる」と告げた。
「はい、お願いします」
「西村先生と梅川先生はどうですか?」
「頑張っておられますが、検定合格レベルには厳しいようです」
「お2方ともご高齢だから」
「そうですね」
「そもそも検定など、眼中にはないのかもしれない。原稿さえ打てれば良いのだから」
「パソコンを習われる前は、会長代行が先生方の原稿をタイピングされていたんですよね」