会長代行、貴方の心を全部わたしにください
教務課事務員から受け取った教材をパラパラとめくって、目を通す。
「お2方がこれを読んだだけで理解できるとは到底思えないな。手とり足とりか……」
マニュアルに補足した上で、個別指導しなければ厳しいなと、マニュアルを指ではじいた。
会長室に戻ると、芹沢が「難しい顔をしてますね」と、声をかけてきた。
「ああ、ちょっとな」
「パソコン検定……」
芹沢はマニュアルの表紙を覗きこみ、読み上げて「ああ」と納得したようだ。
「マニュアルを見ただけで理解するのは、なかなか難しいですよね。私も検定には苦労しました」
「君は確か、3級を取得していたな」
「はい、2回目でやっと」
普段の書類作成を見ているだけに、芹沢が書類作成を得意としている風ではないのは納得している。
3級程度で2回も受験していたのかと知り、仕事がさばけないはずだと、改めて思った。
「お2方がこれを読んだだけで理解できるとは到底思えないな。手とり足とりか……」
マニュアルに補足した上で、個別指導しなければ厳しいなと、マニュアルを指ではじいた。
会長室に戻ると、芹沢が「難しい顔をしてますね」と、声をかけてきた。
「ああ、ちょっとな」
「パソコン検定……」
芹沢はマニュアルの表紙を覗きこみ、読み上げて「ああ」と納得したようだ。
「マニュアルを見ただけで理解するのは、なかなか難しいですよね。私も検定には苦労しました」
「君は確か、3級を取得していたな」
「はい、2回目でやっと」
普段の書類作成を見ているだけに、芹沢が書類作成を得意としている風ではないのは納得している。
3級程度で2回も受験していたのかと知り、仕事がさばけないはずだと、改めて思った。