夢をみましょう
4月ももうすぐ終わりのこの時期に、城東学園では1年生の城香祭がある。

祭りと言っても2泊3日。田舎の方で1年生の親睦を深める会だ。

「今日は、城香祭のグループわけをしようと思います。」

優しそうな、女の担任が話を進める。

「グループは、男女2人ずつの4人グループです。」

もちろん私は、美亜となるって決めていた。

「では、各自でグループを作ってください。」

先生のその言葉でみんながグループを作り始めた。

「美亜~♪一緒のグループになろッ!!」

「うんッ!!もちろんだよぉ♪」

「でも、問題は男子だよねぇ・・・。」

「うん。変な男子とだけは一緒になりたくない!!」

智紗桃と美亜が男子を誰にしようか考えてると

「ね、グループ組まない??」

声のするほうを向くと、背の高い男の子がいてその後ろに・・・

あの時の男の子がいた。

男の子は、私を見て軽く笑った。

(ドキッ)

「よう。馬鹿。」

「カッチーン)誰が馬鹿よッ!!」

「馬鹿は馬鹿だろ。」

「むぅ~。」

智紗桃はほっぺたをプクッと膨らました。

「智紗桃、知り合い?」

美亜が聞いてくる。

「全ッ然!!」
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