【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「面倒、じゃないの? 何でそんなに、俺のためにしてくれるの?」


不安そうな瞳が私を見つめる。


「と、突然どうしたの」

「突然じゃない。ずっと、気になってた」


どうしてかと聞かれると、

そんなの、




「幼馴染みなんだから、当たり前じゃない」




一時の沈黙の後、聞こえたのは彼方の「はぁあああ」という深いため息。

って、何でため息つかれなきゃいけないの!?


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