【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「そんなことだろうと、思った」
「な、なによその言い方」
「日誌、終わった」
「え、あ、もう終わったの!?」
まだまだ時間はかかると思っていたので、あまりの速さにビックリして日誌を見せてもらう。
な、なんて……なんて完璧な日誌!
授業内容から感想まで、何一つ文句のつけようがない!!
「こ、これ本当に彼方が今書いた……のよね?」
「見てたでしょ?」
「え、あぁ、うん見てた……」
「ねぇ、柚月」
するりと彼方が私の手に自分の手を重ね、私の指先から手首までを優しく撫で上げる。
な、なんだか彼方……いつもと雰囲気が違う?