【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「彼方……?」
「柚月、これからも俺と一緒にいてくれる?」
甘えるような、すがるような声。
これからも、彼方と一緒に?
そんなの……
「当たり前じゃない! 何年彼方の幼馴染みやってると思ってるの! これからも何かあったらいつでも私を頼ってよね!」
その瞬間、私の手を撫でていた彼方の指がピタリと止まった。
「? 彼方?」
彼方、いったいどうしちゃったんだろう?