【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「彼方……?」

「柚月、これからも俺と一緒にいてくれる?」


甘えるような、すがるような声。


これからも、彼方と一緒に?

そんなの……


「当たり前じゃない! 何年彼方の幼馴染みやってると思ってるの! これからも何かあったらいつでも私を頼ってよね!」


その瞬間、私の手を撫でていた彼方の指がピタリと止まった。


「? 彼方?」


彼方、いったいどうしちゃったんだろう?


< 12 / 416 >

この作品をシェア

pagetop