【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「うん、大丈夫……」

「でも、なんかちょっとボーッとしてる? 本当に、大丈夫?」

「っ!?」


思ったよりも間近で覗かれていて、至近距離で目が合ってしまいビックリする。


顔、近い……っ


「あ、あの、気分が悪いとかじゃなくて」

「それなら、いいけど」

「……ただ、そのっ」


視線が泳ぐ。なんか胸の辺りがむずむずする。


「あのね……なんか、その、凄くドキドキしてるんだ」

「思ったより怖かったもんね」

「ち、ちが、そうじゃなくて! いや確かに怖かったけど」

「……?」

「彼方との距離が近くて安心して、そしたらドキドキしてきて……よく分かんないけど、守ってあげるからって言われた時……その」


「……ときめき、ました」と言った私の顔はきっと真っ赤だ。

あわわわ、改めて言うと凄く恥ずかしい!!


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