【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「……もっと、ドキドキしていいよ。もっと俺のこと意識して……おかしくなっちゃうくらい、俺のことだけ想ってもいいんだよ?」

「……っ」


真っ直ぐ見つめられて、身動きがとれなくなる。

心臓はもうドキドキと言うかバクバクしてて、彼方に触れられるだけで本当に自分がおかしくなってしまいそうで……


「………柚月、大好き」


もう何度目ともなる告白をされた、その時だった。






「僕に黙って近衛クンと遊園地デートとは、いったい、どういうことなんだい?」






聞きなれた声とその独特な口調が、辺り一面に響き渡った。

この声は……!?


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