【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「開けたら無数のゾンビが、ゾンビが襲ってきたのだ!! なんなのだアレは!!」
「はぁ、はぁ……わ、私、久々にあんなに全力で走った気がする……」
結果として、右の扉は不正解だった。
証拠に、右の扉の先にあったのは、無数の機械仕掛けのゾンビたちが襲ってくるという恐怖の扉だけだ。
こ、怖かったー!
「だから言ったでしょ、左だって」
「うぐっ……ま、まあこういう時もあるさ! さあ、早く進んでしまおう!」
ずんずんと鬼龍院くんが一番に進んでいく。
その後に私と彼方が続き、またちょっと意見が別れたりして大変だったけれど、なんとか無事に私たちは脱出することができた。