【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「……文化祭実行委員? ……面倒くさそう」
「どこになってもそう言うでしょーが! 文化祭実行委員なら文化祭がある期間しかないし、その時だけ頑張ればいいから!」
そうと決まればと、私は手を挙げて自分と彼方が文化祭実行委員になると真壁先生に告げる。
「……柚月も、一緒?」
「彼方と他の人を組まさせるわけにはいかないでしょ」
「……なんで?」
「なんでって、気付くと彼方って寝ちゃってるかサボってるし、私なら無理にでも叩き起こすけど、他の子だったらそうはいかないし」
「あぁ……そういう、こと……すぅ」
「だから寝ないのっ!!」
こうして、私と彼方は文化祭実行委員になったのだった。