【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
──……目まぐるしい毎日というのは、こういうことを言うんだろうなとふと思う。
文化祭が近付くにつれ、文化祭準備にあてられる時間も増えてきたし、私と彼方と鬼龍院くんがバタバタとせわしなく動く姿もよく見られるようになった。
「えーっと、プリントを真壁先生に渡して……今日はとりあえずこれで終わり、かな」
当日使う分の材料を専用の紙に書き、それを真壁先生に渡す。
まとめるのに時間かかっちゃったから、もう放課後だよ……。
彼方には、家庭科担当の先生に、調理室の貸し出し許可を出してもらいに行っている。
誰がどの料理を作るかとかも、早く分けておいた方がいいよね。