【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。


「お、おおおおはよ……って、起きてたなら声かけてよ!」

「柚月っ」

「え、あ、うひぃ!?」


ギュ~ッとそのままベッドの上で抱き締められる。


「ちょっと、いい加減にっ」


するりと腰のラインをなでられ、ぞわわっと変な感覚が身体中を走り抜ける。


な、なんなの本当に!?


「彼方、早くしないと学校っ」

「それで、返事……決まった?」

「へ、返事??」

「……好きって、返事」


思考回路が止まる。

好きっ、て……え……だって、あれは……


「あ、あれは、私の夢じゃ……ん??」

「夢なんて……ひどい」


< 21 / 416 >

この作品をシェア

pagetop