【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「お、おおおおはよ……って、起きてたなら声かけてよ!」
「柚月っ」
「え、あ、うひぃ!?」
ギュ~ッとそのままベッドの上で抱き締められる。
「ちょっと、いい加減にっ」
するりと腰のラインをなでられ、ぞわわっと変な感覚が身体中を走り抜ける。
な、なんなの本当に!?
「彼方、早くしないと学校っ」
「それで、返事……決まった?」
「へ、返事??」
「……好きって、返事」
思考回路が止まる。
好きっ、て……え……だって、あれは……
「あ、あれは、私の夢じゃ……ん??」
「夢なんて……ひどい」