【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
これまた仁王立ちで、セレナちゃんは私と彼方を見た。
私と彼方に用事?
「これは緊急を要することだから、率直に言わせてもらうわ」
「緊急を要する? セレナちゃん、いったい……」
するとセレナちゃんは、自分を落ち着かせるように深呼吸を何度かして、突然、少し伏せていた顔をバッと勢いよくあげた。
そして……
「柚月さん、そして一色彼方! あなたたち二人をこの月城セレナが引き裂いてあげるわ!!」
そう高らかに、セレナちゃんは宣言したのだった。
え……
えええええええええええええ!?