【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「で、でもやっぱり泊まるのはいろいろとその、準備とかも全然だし……今日は、お母さんが帰ってくるまで、お世話になります」

「……ん、分かった」


その時、彼方の家のチャイムがピンポーンと鳴った。

こんな夜遅くにお客さん? あ、もしかしてお母さんかな!?


「柚月のお母さんかもね」

「そ、そうかも……どうしよう、行った方がいいかな?」


顔を出して、もし違う人だったら気まずいし……もうちょっと様子を見ておこう。


「柚月ちゃん、ちょっといい?」

「は、はい!」


このタイミングで声をかけられたということは、やっぱりお母さんだ!

あれ? でも思ったより早かったな。


< 282 / 416 >

この作品をシェア

pagetop