【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



「ぅ……あ、あのっ……そのっ」

「柚月のその顔凄く可愛いっ」

「か、かわっ、かわっ!?」

「顔凄く真っ赤……どうしよう、可愛いすぎだよ、柚月っ」


顔が火照ってしょうがない。


と、というか、いつの間にか恋人繋ぎになってるんですけど!?


「あの、と、とりあえず手、か、彼方、手を離しっ」

「どうしたの? 手を繋ぐのは、はじめてじゃないよ?」

「そうだけど!」

「嫌だったら……離す」

「へ!? い、嫌ってわけじゃないけど……その」

「ん、じゃあこのまま、ね」

「うぅっ……はい」


……私って、なんて推しに弱い人間なのだろうか。


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