【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。



彼方にお願いだと言われると、言うことを聞きたくなってしまう。

甘えてもらうことが、嬉しいと思っている自分がいる。


でもそれは、幼馴染みとして、だ。


彼方はそれを、望んでない。


でも、それ以外の答えを今の私は持ち合わせていない。


「彼方、私は」

「とりあえず、明日待ってる」


急に彼方の顔が近づいてくる。

すると……



チュッ



「へぁ!?」


お、おで、おでこに、今……!!


「こんな風に、調子にのっちゃうから、ね?」


「またね」と、彼方は自分の家に入っていった。


「…………ぅ」


うああああああああと心の中で叫びながら家の中に入り、バタバタと自分の部屋に行きベッドにそのままダイブ。


お、おで、おでこ……!!


< 32 / 416 >

この作品をシェア

pagetop