【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
彼方にお願いだと言われると、言うことを聞きたくなってしまう。
甘えてもらうことが、嬉しいと思っている自分がいる。
でもそれは、幼馴染みとして、だ。
彼方はそれを、望んでない。
でも、それ以外の答えを今の私は持ち合わせていない。
「彼方、私は」
「とりあえず、明日待ってる」
急に彼方の顔が近づいてくる。
すると……
チュッ
「へぁ!?」
お、おで、おでこに、今……!!
「こんな風に、調子にのっちゃうから、ね?」
「またね」と、彼方は自分の家に入っていった。
「…………ぅ」
うああああああああと心の中で叫びながら家の中に入り、バタバタと自分の部屋に行きベッドにそのままダイブ。
お、おで、おでこ……!!