【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。

「う、うぅ……明日も、つい約束しちゃったけど」


どうしよう。

どうすればいい。


「……返事も、しなきゃ」


好きだと言われた。

なら、私も彼方にちゃんと返事を返さなきゃいけない。


彼方のことは嫌いじゃない。むしろ好きだ。

幼馴染みとして、彼方が好きだ。


これからもその関係でいられたらと思っていた。

でもどうやらそれは、私だけだったようだ。


「とにかく、明日ちゃんと自分の気持ちを伝えよう」


よしっと気合いを入れる。

気合いを……

気合い、を……


「ぅうぅ」


次の日、彼方の家の前で立ち尽くす私の姿があった。

だってだって、どんな顔して彼方と会えばいいのよ！？