【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
こうして、俺のなんでもない日常は過ぎていく。
ある日、ふと窓から外を見下ろしてみた。
そこには近衛と月城、そして一色と鬼龍院が仲の良さそうに帰宅している姿が見てとれた。
俺もあんなふうに、友達とよくふざけあいながら帰ったっけ。
そんな懐かしい気持ちを抱えながら、俺は職員室へと向かったのだった。
さて、例の合コンの結果だが、
真壁先生にアタックするといっていた彼女は奮闘したものの、のらりくらりと真壁先生に交わされてしまったらしい。
そして俺の気になった子さえも、真壁先生の隣を常に陣取っていた。
俺?
俺はあれだよ、
いつも通りの盛り上げ役ですよ。
……俺の運命の出会いは、当分先になりそうだな。
【思いやりの詰まった裏話:END】