【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
……──ハッ
「……」
バッチリと目を開けて辺りを見回す。
間違いなく、私の部屋だ。
「……なんだ夢かぁ!」
はぁあああ……と大きく息をはき、自分のベッドの上に突っ伏する。
どこからどこまでが夢かは分からないけど、とにかく夢かそうだよね! 普通に考えてそうだよね!
……それにしても。
「うぅ、なんであんな夢……私ってば欲求不満? そういう性癖があったとか?」
混乱する頭を「まあとにかく夢だったし! 気にすることはないよね!」と無理矢理落ち着かせ、とりあえず私はベッドから起き上がる。
顔を洗って服を着替え、適当にあったパンをつまみ、さて日曜日だしゆっくり過ごそうなんて考えていたら……
……────ピンポーン