【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「し、しっぽも実は生えてて、朝起きたらこうなってて」
ちょっと待って。
これは、
これはもしや……
「もう俺、わけわかんにゃくてっ」
ぴょこぴょこと、可愛らしく動く彼方の猫耳。
ちょっと緩めのジャージズボンをはいていて、その中にしっぽを隠してるのか、
「うぅ、しっぽキツい……」
なんて言いながら後ろの方を気にしている。
「それ、でね……柚月にお願いが、あるんだけど」
「お願い……?」
まさか、
まさか……!
「夢の中で言われたんだ。その、『柚月に気持ちよくしてもらえば自然と元に戻る』って……だから」
潤んだ目で、私を見上げた。
「柚月、俺のこと助けてくれる……?」
これは夢か現実か。
でも正直、彼方がもの凄く可愛いので、夢ならいっそ覚めるなと……私はそう思ったのだった。
「いや、いやいやいやいやいや、なんで『不思議の国の柚月ちゃん』で綺麗に終わらせなかったの!? なんで私に猫耳としっぽが生えて最終的に彼方までそうなってるの!?」
《深夜三時のテンションって怖いね!!》
「今すぐ寝てっ!!!!!」
【君と甘々にゃんだふる♡:END】